
CBDのアントラージュ効果?
なにそれ?

CBDの効果が最大限に発揮されるものだよ。
世界中でCBDの有用性が認められ、科学的な研究が進んでます。
私たちの健康にCBDがどのように役立つかが少しづつ明らかになっています。
しかし、多くの研究からCBD単体での効果には大きな弱点があるということが分かりました。
通常であれば、CBDは摂取量を増やせば増やすほどその効果は上がります。
しかし、ある点を超えると量を増やしても急激に効果が下がる現象が確認されています。
すなわち、いくらCBDを摂取しても効果がでないということです。
その問題を解決するのが「アントラージュ効果」と呼ばれる現象です。
あますところなくCBDの恩恵にあずかることができ、相乗効果まで生み出すのが「アントラージュ効果」。
このアントラージュ効果について解説していきます。

今回の記事は専門的な話が多くなります。
アントラージュ効果について

フランス語で「取り巻き」、「側近」、「環境」という意味になります
CBDは単体でも様々な効果や多くの可能性を秘めています。
しかし、他の化合物とコラボレーションすれば、その効果をより大きく、可能性をより広げ、最大限の効果が生み出せます。
例えばソロのシンガーが、バックバンドのメンバーやコーラス、ダンサーなどと作り上げたコンサートが観客の感動を呼ぶように、単体成分だけでは得られない大きな効果が生まれるということなのです。
また、女性に多い「骨粗しょう症」という、骨の強度が弱くなって骨折し易くなる病気があります。
1番の予防法はカルシウムを摂取することですが、このカルシウムは単体で摂取してもなかなか吸収されません。
そこでビタミン類やマグネシウムと一緒に摂取すると、吸収率が格段にあがることが分かっています。
このように主役が取り巻きの力によって、最大限の効果を発揮することが「アントラージュ効果」です。
少し専門的な話
麻から抽出される主成分はCBDやTHCがあります。
それ以外にも植物へ色や香り、味を与えるテルペンやフラボノイド、フェノールといった多くの植物性の化合物が麻には含まれてます。
麻全草では400種類を超える微量化合物が含まれています。
この微量化合物はカンナビスの効能にあまり関係がないと思われていましたが、1998年にCBD研究の第一人者であるイスラエルのミシューラム博士とイタリアの研究チームが世界で初めてカンナビスの「アントラージュ効果」についての論文を発表しました。
この論文には同博士と研究チームが20年以上前から行ってきたCBDに関するアントラージュ効果の研究成果が詰め込まれており、CBDがTHCや微量化合物との相乗効果で、エンドカンナビノイドシステム(人体内で作られるカンナビノイド受容体のシステム)を著しく活性化させることを世界で初めて明らかにし、これを「アントラージュ効果」と名付けています。
アントラージュ効果の具体例

アントラージュ効果の代表例はカンナビノイド同士の相乗効果です。
中でもCBDとTHCの主要成分同士の効果が広く用いられています。
アメリカの多くの州で医療大麻の使用を合法化していますが、その理由にはTHCにも治療効果があり、「アントラージュ効果」と呼ばれるカンナビス同士の相乗効果も影響しています。
精神への作用がなく治療効果の高いCBDと、精神への作用が大きいがCBDの効果を最大限に引き出すTHCを一緒に摂取することで、お互いの特性を高めてくれるというもので、多くの医療関係者から支持されています。
さらに掘り下げると、CBDはTHCと人体内にあるカンナビノイドの受容体を結合しにくくさせる効果があります。
これだけですとTHCの効果である痛みの緩和、高揚などが弱まってしまうかと思われますが、CBDとTHCを合わせて摂取することによって、THCによる効果の行き過ぎを抑え、ピークを緩やかにすることで効果の継続性が高まります。
医療の現場においてこの効果は大変重要なことです。
THCの効果は通常2時間ほどで収まってしまうため、数時間毎にカンナビスを摂取する必要がありました。
しかし、CBDとのアントラージュ効果を利用することで、日に2, 3回の摂取で十分になることに加えて、効果がとても緩やかで安定的になることが報告されています。
他にもCBC(カンナビクロメン)・CBG(カンナビゲロール)・CBN(カンナビノール)といったカンナビノイドを含む製剤のほうが鎮痛・抗炎症作用が大きく優れているという研究結果も報告されています。
微量化合物の働き

CBD、THC以外のカンナビノイド類、そしてテルペン類やフラボノイド類などの微量化合物も大きな働きをします。
種類としては天然のカンナビノイド(CBC、CBG、CBN、CBV など)やテルペン類(ミルセン、ユーカリプトール(シネオール)、リモネン、ピネン、リナロール、βカリオフィレン)、そしてカンナビスに含まれるほかの有効成分(フラボノイド、アルデヒド、ケトン、ビタミン、脂肪酸、微量のミネラル、タンパク質など)が挙げられます。
これらはカンナビノイド同士の相乗効果とは別に、CBNとの作用によって様々な効果を生み出します。
テルペンはカンナビノイドに似た動きをすることでエンドカンナビノイドシステムに作用することが解明されてます。
体内にテルペンが摂取されるとカンナビノイドの働きをサポートし、カンナビノイドの吸収を促進する効果やエンドカンナビノイドシステムに直接作用することが分かっています。
また、フラボノイドやフェノールには健康的な食生活には欠かすことができない抗酸化作用があり、その他にも抗炎症作用があるとされ、テルペン同様カンナビノイドとのアントラージュ効果が期待される化合物です。
このように、CBD単体でも大きな効果がありますが、植物エキスのほうが、様々な成分の相乗効果でパワーを発揮します。
まとめ

- CBD単体では効果に限界がある。
- 麻にはCBDやTHCの他に400種類以上の微量化合物が含まれている。
- CBDはTHCやその他の微量化合物とコラボすることで効果が大きくなる。
日本ではTHC成分が含まれるものは大麻取締法違反となり、持っているだけで逮捕される場合があります。
しかし、CBD単体では効果に限界がある…ではどうすれば良いか??
その疑問を解くカギはフルスペクトラムと呼ばれる製品です。
このフルスペクトラム製品は、日本では違法とされているTHCを除去しているにもかかわらず、CBD単体でなく他の微量化合物も含まれているものです。
効果には個人差がありますので、実際にアイソレートのCBDと使い比べて、ご自身にとってより良い方をチョイスしていただければ良いのではないかと思います。
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